▼矢倉

相居飛車の将棋でよく見られる下の図の囲いが矢倉です。

矢倉は序盤のパズルのような手順に気を使い、そこから千変万化の壮大な将棋に発展していくために、
将棋の純文学とも言われており、昔からよく指される非常に人気のある戦型です。

矢倉にはいろいろな形があるので、それをみてみましょう。



矢倉
この囲いが世間一般で言う矢倉で、正しくは金矢倉といいます。
上部からの攻めに強く、激しい戦いをしてもちょっとやそっとで崩れないのが特徴です。

矢倉のポイントは7八の金で、この金がいなくなると、とたんに囲いの機能が
低下してしまい、横からの攻めにも上からの攻めにも弱くなってしまいます。

7八の金には玉のヒモしかついていないので、この金を攻められる展開になると
苦労します。また、矢倉では9八玉と一路寄ることによって、
玉がまったく詰まなくなることがありますが、それは
8八に金と銀の二枚の駒がきいているために、なかなか詰まなくなるからです。

このような特徴を覚えて矢倉を使いこなしましょう!


銀矢倉
この囲いは矢倉に似てますが、6七にいる駒が銀になっていますので、
こちらは銀矢倉と呼んでいます。

銀矢倉は、右銀を6七の位置までもってこなければならず、
手数がかかるので最近の将棋ではほとんど見られません。

銀矢倉の特徴としては、7八の金に玉以外にも銀のヒモがくっつくことになって
安定するのですが、5七の地点に駒がきいてないため、
例えば5七に相手駒になられる可能性が高くなり、そこがかなりのネックになっています。


四枚矢倉
このいかにも頑丈そうな囲いを四枚矢倉とか、総矢倉などと呼びます。

この囲いは見てのとおり、守備力に関してはかなり高いのですが、
四枚の金銀が左に固まりすぎているため、
右辺での攻防を行うのには戦力不足に陥りがちです。


片矢倉
角換わりの戦型で用いられることがあるのが、この片矢倉です。

この囲いは右側からの攻めには強いのですが、8七の地点が薄いため、
そこを狙われると大変になります。
例えば、8二の飛車が直通していて9五桂などと打たれたときの対応を
考えておく必要があります。


菊水矢倉
これは相掛かりの戦型で見られる囲いで、菊水矢倉といいます。

相掛かりでは飛車先をすでに交換されているため、7七に銀があがる必要が
あまりないので、8七の地点を厚くするこの形が好まれます。
しかし、7七の桂頭が少し薄いので、そこを狙われる筋を
常に頭に入れておく必要があります。

なお、ここから8六歩と突いて、銀冠を目指すこともあります。



カニ囲い
これは矢倉に組む途中なので、囲いとは呼べないような気がするのですが、
カニ囲いという名前がついています。
(玉がカニのように横にしか動けないため)

この囲いは玉が戦場に近いのですが、上からの攻めにも横からの攻めにも
対応できるので、やり方によっては堅い囲いになります。

これは主に右四間飛車の戦型になったときに見られます。


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