▼美濃囲い崩し〜玉頭攻め基礎編〜

美濃囲いを崩す3つ目のパターンは玉頭攻めです。

美濃囲いというのはとても進展性のある囲いで、美濃囲いから高美濃囲い、そして銀冠へと発展していきます。

なぜ美濃囲いのままで戦わないのかというと、それは美濃囲いには弱点があるからで、
実は、
美濃囲いは玉頭攻めにかなり弱いために玉の上部を厚くするような発展のしかたをするのです。
(囲いがよくわからない方は囲いのページをみてみてください)

したがって、ここのページに書いてあることをしっかり覚えれば、美濃囲いを一気に攻めつぶすこともできるようになります。

それでは玉頭攻めで美濃囲いを崩していく方法をここでみていきましょう!


■8三の地点を数で狙うのがポイント

玉頭攻めの基本は8三の地点を飛び道具(飛角桂香)で狙うことです。

次の図を見てください。



この図では、3枚の駒が8三の地点を狙っているので、後手に受ける駒がない場合は
▲8三桂成以下、美濃囲いがつぶれてしまいます。

これは極端な例で、ここまで8三の地点を狙う駒を打てることは滅多にありませんが(打てるとしたら多くて2枚の駒)
このような数の攻めが美濃囲いの玉頭攻めの基本になります。

ときには後手に受け駒がなくて8三の地点を受けたくても受けられない場合がありますので、
そのようなときにはこの数の攻めを見逃してしまうともったいないです。

美濃囲いの玉頭攻めは8三の地点を狙うということを頭にいれて、
それを踏まえて、横から飛車や角が攻めに加わった場合の攻め筋を覚えていくのがいいと思います。

横から飛車や角の応援がある場合の攻め方は「玉頭攻め応用編」に載せてあるので
そちらも併せて勉強してみてください。


■歩を使って攻める

今度は飛車が美濃囲いの玉と同じ筋にいる場合の攻め方です。
相振り飛車で現れそうな次の局面を考えてみましょう。

ここからの攻めは歩を使った手筋の攻めなので、知らないとできないものですから
知らない方はここで覚えてしまいましょう。


先手はどのように美濃囲いを攻めていけばよいでしょうか。

先手の持ち駒は銀と歩が2枚あります。
この2枚の歩を生かして美濃囲いを崩す方法がありますので、それをみていきましょう。

まずは▲8四歩と飛車先の歩を突き捨てます。
後手は△同歩と応じるよりありませんが、そこで▲8五歩の継ぎ歩がこの形での常套手段になります。

次に▲8四歩と取り込まれてはたまらないので、△同歩とする一手ですが、
そこで空いた8四の地点に▲8四歩と垂れ歩を放つのがうまい手で、これで後手は困っています。

なぜなら、次に▲8四飛と走られると▲8三銀が受からないからで、
例えば▲8四飛に△8三歩と受けても、以下▲同歩成△同銀▲8四歩△7四銀▲8三銀打で、
これにて後手玉はほとんど受けなしになってしまいます。

この場合は、先手の飛車先の歩が切れていなかったから持ち駒の歩は2枚でよかったのですが、
もし飛車先の歩が切れていたら歩は3枚必要で、一般に将棋の格言で

歩を3枚持ったら継ぎ歩と垂れ歩

といわれています。

この攻め方は実戦で決まればかなりの戦果をあげることができるので、覚えておくといいと思います。



以上が玉頭攻めで美濃囲いを崩していく基本的な手順です。

美濃囲いに対する玉頭攻めをまとめると

◆8三の地点に数の攻めをする
◆玉頭に垂れ歩を垂らす


の2パターンになります。

しかし、ここで説明したことはあくまでも基本的なことで、相手もこれぐらいのことは承知しているでしょうから
ここの手順をベースにして、相手玉を寄せる方法を考えていく必要があります。

次の応用編では、ここの手筋を含みにして美濃囲いを崩していく方法を紹介していますので参考にしてみてください。


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