勝敗の決まり方

ここまでは駒の動かし方についての話だけで、実際に将棋では
どのようにすれば勝ち負けが決まるのかはまだ話していませんでした。

いままでのページでは玉を奪い合うとか、玉が取られたら負けといってたので
「玉を取ればいいんでしょう」と思われる方が多いとは思います。

基本的には相手の玉を取ったら勝ちで、自分の玉が取られたら負け、
という考え方で特に問題はないのですが、実際のルールでは玉を「取る」とは言わないので、
正確な勝敗の決まり方についてこれから話したいと思います。


■玉を詰ましたら勝ち


将棋では、
自分が指したあとに相手がどのような手を指しても、
その次に(自分が相手の)玉を取ることができる
ような状態になったら勝ちで、
この状態を「
詰み」といいます。

というわけで、相手の玉を取るのではなく、相手の玉を詰ましたら勝ち、というのが将棋の本当のルールです。

「玉を詰ますというのは要するに玉を取れる状態にするのだから、玉を取れば勝ちだ」
というふうに考えてもいいのですが、
実際にはその一歩手前の玉を取れる状態で勝ちになるところが将棋のおもしろい(?)ところです。

また、自分が指した手によって、相手の玉が味方の駒の動ける範囲に入った場合、
(つまり、相手の玉に自分の駒が利いている場合)その手を
王手といいます。
(たとえば野球の日本シリーズで先に3勝したほうのチームは「優勝に王手をかけた」といいますよね^^)

そして、王手がかかったら必ず玉を動かすなりして相手の駒の利きを自分の玉からはずして、
自分の玉が取られないようにしなければならないのも将棋のルールです。

ですから、うっかり王手がかかっているのを忘れてしまって、次に玉を取られてしまった場合は
ただの負けではなく、反則負けになってしまうのです。

初心者のうちは盤面全体を見渡すことができないので、
うっかり玉をとられることがないように気をつけなければなりません。
私もうっかり王様を取られてしまったことが何回もあります(笑)
(これはホント恥ずかしいし後味が悪いんですよね・・・)

ちなみに、玉が詰んだ状態で手番が回ってきた場合、それ以上指す手がないため
負けたことを宣言する必要があり、「負けました」とか「ありません」と声を発し
そこで「投了」(対局終了)となります。



以上の話が将棋の勝敗の決まりについてのルールです。
少しややこしい考え方かもしれませんが、
実際に詰みというのはどういう状態なのかを何回か見てしまえばわかると思いますので
あとは詰んでいる玉を見てみましょう。

また、どういうものが反則負けになるのかについても例をあげて紹介したいと思います。


詰みの例

この図のような状態が詰みです。

後手玉(5一の玉)をどのように動かしても次の先手の番で取られてしまうことを確認してみてください。
(たとえば6一に動かしても5二の金で取られてしまうし、5二に動かして金をとっても5三の歩で玉は取られてしまいます)

このように、玉の頭に金があって詰みになることを頭金の詰みといい、これがオーソドックスな玉の詰め方になります。
(「金なし将棋に詰め手なし」という格言があるぐらいです)

もし、5二の金が銀であったら、6二や4二に玉は逃げることができるし、また、5三の歩がなかったら5二の金を取れるので詰まないことも確認してみてください。




反則負けの例

右図の局面は、今先手が▲7四桂として王手をかけたところです。

ここで後手が△7四同歩とやってしまうと、5五の角の利きが8二の玉まで届くようになるので、次に▲8二角成となって、玉がとられてしまいます。
この場合には後手の反則負けとなって先手の勝ちになります。

ちなみにこの角と桂馬のコンビネーションは美濃囲い崩し(後手の囲いは美濃囲いといいます)としてよく知られているものです。




最後に、将棋が強くなるコツを一つお教えします。

ここまで読んでいただいておわかりの通り、将棋のルールが玉を詰ますことであるため、
玉の詰ませ方を知らないと絶対に勝てません。

このため、駒の動かし方やルールを覚えたら、次にやるべきことは
「序盤の駒組力」
「玉を詰ます力」
を身につけることが重要になってきます。

(詳しくは将棋の基本的な考え方初段への道で解説していますので、将棋が強くなりたい方は参考にしてみてください)

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