▼桂頭の銀定跡なり

桂頭の銀というのは、桂馬の目の前にいる銀のことをいいます。

なぜこれが「定跡なり」といわれるのかというと、
それは
銀が斜め後ろに動ける駒であるため、桂馬の利いている場所を銀が守っているからです。

つまり、桂馬の利いている場所に駒を打ち込まれたときに同銀ととることができるし、
場合によっては桂馬を銀でむしり取ることができるため、「桂馬の頭に銀を置いておくと良いことがあるのですよ」
という意味で、定跡であると格言で言っているのです。

下の例で、桂頭の銀が活躍するのをみてみましょう。



この局面では、桂馬にそのまま跳ねられては駒損になってしまいますが、
▲7八玉と寄るのもかまわず桂を跳ねられて、▲6九金では△8八飛で危険になってしまいます。

かといって▲7七金では形が悪く、△7三桂が次の△6五桂を狙っていてまた受けなくてはなりませんし、
▲7七銀打つと受けるのも同じことです。

しかし、持ち駒の銀を桂馬の頭にポンと打つことによって、これらの嫌な筋を全て受けきれています。
まさに手筋の受けで、少しの駒損にはなっていますが陣形が乱されずにすんでいるので、
この手筋のよさがわかったのではないかと思います。

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