▼単打の歩(たたきの歩)

単打の歩とは、敵の駒の頭(前)に打ちつける歩のことをいいます。
駒の前に歩を打つ様子が駒をたたいているように見えるため、たたきの歩ということもあります。

ですから、文字通りの「ただ打つだけの歩」という意味とは少し違います。

単打の歩は実戦でよく出てきますが、
@歩を取れば駒が上ずることになる
A歩をよけたらその歩が攻めの拠点になる
B歩を取るかよけるかしたら駒の利きがかわる
C歩を放置したら駒を取れる
というさまざまな効果があるので、使いどころを見極めれば効果は絶大になります。

ではこの単打の歩のいろいろな例を紹介していきます。



この局面では先手と後手ともに単打の歩を使って相手陣にダメージを与えることができます。

まずは先手のほうですが、ここから▲5二歩の単打の歩で後手は困っています。
これを△同銀なら▲5一飛成で金がタダ、△同金なら▲4一飛成で銀がタダですし、
当然取らなければ次に▲5一歩成で困ります。
そこで後手は△4二金と逃げますが、
▲4三歩と金を再びたたけば、後手はどのように応じても金か銀が取られてしまいます。

また、後手の攻めとしては△4六歩の単打の歩があり、これで先手陣が崩れてしまいます。
この歩によって銀が動くと5八にいる金がタダで取られてしまいますし、
放置したらもちろん△4七歩成で銀が歩で取られてしまいます。

このように、たったの1枚か2枚の歩で大きく陣形を乱されたり、駒をタダで取られてしまうことがありますので、
歩の使い方次第で将棋がいかようにもなることがわかると思います。

次の(2)から実際の局面で出てきた単打の歩を紹介していますので、参考にしてみてください。


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